熊手かき

読書好きの日常

読書について考えることは読むことより楽しいことがある

 本が好きだ。読書が好きだ。新しい本も好きだけど、古い本の方が好き。だから古書店はよく通っていた。今のブックオフは新しい本しかないから気に入らない。昔は掘り出し物のように古い本が棚に並んでてワクワクしたのにな。どこかの本好き年寄りが亡くなって遺品整理した感じの品揃えがあるそんな古書店が好き。今わたしの周りにはそんな古書店はないけどね、悲しい。

 好きな作家はそれなりにいる。五條瑛森奈津子小野不由美貫井徳郎田中芳樹麻耶雄嵩赤江瀑などなど。我孫子武丸も好きだし、綾辻行人も好き。文豪だと川端康成谷崎潤一郎。翻訳物はあまり読まない。読みたい気はするけど読めない。名前覚えるのに苦労するから。そんなわたしの読書デビューは中学の時。アルスラーン戦記を読んで読書の楽しみを知った。本を読む家族はいなかった。だからわたしは蔵書に憧れた。読書家一家にはあるであろう、文学全集に憧れた。わたしが積読派になったのはここら辺に理由がある。あと、バブルが弾けて出版社が倒産して欲しかった本を買えずに終わったこと。いつでも買えると思っていたら買えなくなるんだと痛いほど理解した。

 新潮文庫が好きだ。文豪の本が多いから。岩波文庫も好きだけど、置いてある本が少ない。あれは翻訳物を買う出版社だよね。翻訳物は新潮文庫にするか岩波文庫にするか悩む。今は光文社も捨てがたい。意外に河出文庫はわたしの悪いところをくすぐる。眼球譚は絶対に河出文庫一択!サド、マゾ等悪いところは河出で補う。

 何でも読むんですよ。文学から自己啓発から聖書から。でも身につかない。蓄積されていると願っているけど、どうなんだろう。ただ楽しく本が読みたい。変な題名の本はとりあえず買う。変な研究の本もとりあえず買う。だから、一部人には見せられない蔵書がある。レジには堂々と持っていったけど、しまってあるのは隠された場所。そんな本があってもいいよね。トランクルームを解約したので今蔵書はひっちゃかめっちゃか。どこにどんな本があるのかわからない。読みたい時に読みたい本がない。そんな生活。でも、本がそばにあるからそれだけで幸せ。いつか、たっくんがその本に手を伸ばしてくれるとさらに嬉しい。語り合える人ができるかもしれない。そう思うと待ち遠しい。

 だらだら書いたけど、何が言いたいかと言うとやっぱり本が好きってこと。読書が好きってこと。そして本の話をすることが好きってこと。たまには好きを爆発させたい。そんな今日でした。