熊手かき

読書好きの日常

理想と現実、事実は事実

 わたしは読書が好きだ。だから理想の相手は図書館で会う人だった。が、実際はそんなうまい話があるはずもなく。結婚した相手は本を読まない人だった。過去に好きだった人が好きだった本を必死になって読んではいたらしいけど、本棚なんてありはしない。机の上に数冊の本があるだけの人。わたしの好きな本を勧めても読んではくれなかった。本を紹介し合う相手が理想なはずだったのに。現実は厳しい。

 そんな旦那だから、わたしが本を買うことについても何も言わないが好ましくは思っていない。積み上がっていく本に対して「地震がきたらどうするの?」というタイプ。わたしが本に潰されるだけだから平気だよ。なんてわたしは思いつつ積み上げる。至る所に積み上がる本たち。わたしは幸せになれる。将来たっくんが読書家になったら嬉しいだろう。でも、旦那には分かってもらえない。分かってくれる旦那が欲しかった。

 でも、だ。2人で本好きだったらどうなるのか。倍増えていくんじゃないのか?寝るところなくなるんじゃないのかとも思う。これはこれである意味ではよかったのかもしれない。でも、出会える本は無限大に広がったかもしれない。うーん、悩ましいところ。とりあえず、わたしの蔵書にケチをつけないところはありがたい。これから増えていくだろう本の置き場に苦労するだろうけど、好きにさせてくれるならいいか。