熊手かき

読書好きの日常

自ら望んでやらない、手放す覚悟が出来るか否か

「働く母さんお助けバイブル」読了。10年前、まだ産休育休制度が始まって間もない時期に制度を利用した著者が、自らの体験に基づいて現在その制度を利用しているお母さんたちの悩み相談に乗るという内容です。

 家事の事、会社の事、家庭の事…。極論を言えば、自ら望んでやらない事を選べるかどうかが大事なんだと思った。子供が、旦那がという理由でやらない事を選ぶと絶対後悔する。自分の意思で手放す事にしたらそれは笑顔につながるというのがこの本の一貫した主張です。そして、その笑顔が家族を幸せにする。分かっているけれど、それはとても難しい事。自分の人生だと割り切る事ができるかが大事なのは当たり前だけど、肩の荷物は重いよね。後々の笑顔より、今の笑顔が現実にあったりするとなおさら。自分はできるだろうか。

 でも、この頃ふっと思う事がある。今お腹をボコんと蹴ってる赤ちゃんは、自分の意思で動いてる。たとえ自分の中から生まれたとしても、赤ちゃんは他人なんだよなって。もちろん、守らなければならない存在だけれど、自分ではないんだなって。そう思ったら、少しだけ手放す覚悟が持てる気がした妊婦な自分。ママになったらどうなるのだろう。ちょっと怖くて楽しみになった1冊でした。