熊手かき

読書好きの日常

おうちに帰りたい

 たっくんは義妹ちゃんが好きだ。というか、義妹ちゃんがたっくんのことが好きだった。月何回もうちにやってきてたっくんと遊んでいた。姪っ子たちに淡白なわたしには理解できない行動。あんまり構いすぎるから、正直微妙な気持ちだった。

 そんな義妹ちゃんに子どもが産まれた。晴れて母親になった義妹ちゃんは我が子から離れない。嬉しいんだね、よかったねと思った。姪っ子に淡白なわたしは、義妹ちゃんの産んだ子にも淡白。旦那は抱っこしてたけど、わたしは抱っこしたいと思わない。いや、人の子だし。

 先月、たっくんが義実家に泊まりに行った。楽しみにしていたから送り出した。そしたら夜になって電話がかかってきた。「ママに会いたい」と言って泣いてる。義妹ちゃんのところは全員出来てるから寂しくなったのかな?嬉しいけど、戸惑う。今まではなんともなかったのに。結局、たっくんは帰ってきた。今度はそういうことがないようにと、昨日、頑張ってわたしも義実家に泊まりに行くことにした。そしたら夜、なんだか様子がおかしいたっくん。「どうしたの?」と聞いたら「おうちにいる怪獣に会いたい」と泣き出す。え、怪獣?1時間近く説得するも泣くので、結局帰ってきた。

 今日よくよく聞いたら、今まで義妹ちゃんの1番だったのがそうじゃないのが寂しいらしく。そりゃ、自分の子の方が可愛いよ。大人はそう思えるけど、子どものたっくんにはわからないよね。今まで当たり前だったものがなくなったんだもんね。しばらくは日帰りで遊びに行くだけにしようと思います。たっくんももう少し大きくなったらわかってくれるかな?