熊手かき

読書好きの日常

『祝言島』読んだらたまらない件

 真梨幸子はお好きですか?わたしはなんだかんだ言って読んじゃう作家。イヤミス結構好きなんですよ。でも、読んで疲れちゃう作家でもある。連続して読むとどっぷり疲れてしまう。『孤虫症』とか『殺人鬼フジコの衝動』とか『人生相談。』とか好きです。さて、今月の新刊案内に『祝言島』と言う本があった。真梨幸子だし、どうしよう?悩んで図書館で借りることにした。なんだかんだ言って、真梨幸子の本は図書館で漁る人なんです。必ず買う人じゃない。何故だろう?好きだけど、買わない。図書館で何冊も借りるけど買わない。買った本もありますけどね。

 今回もとりあえず、買わないで図書館で借りてみた。そして、読んでみた結果、買わないではいられなくなった。もう一度読みたい。すぐにでも頭から読みたい。なんなんだ、この本!もうムズムズしてたまらない。でも読めないんだ。『アルテーミスの采配』借りてるから!ならどうする?買うしかないでしょう!それぞれのパートに分かれていて、それぞれでメインになる人物が変わる。2パート目から再現VTRだとわかる。読み進めていくと、少しずつ見えてくる全体像。重なり始める登場人物。そして、明かされる事実!え、どうなってるの?いや、ある意味ずるい終わりではあるけど、わたし的にはあり!あぁ、すぐにでも再読したい。

 上で書いた通り、ずるいと言う人もいると思う。途中からあの人がママじゃないかと思ったけど、アレ?な部分があって。そう言うことならアレじゃなくなるけど、その設定は使い出したらキリがないわけで。しかも2人もそういう結果というのはどうなのかと、ある意味では思うけど、でも面白いからいいじゃん!とにかく読んで欲しい。読んで自分の目で確かめて欲しい。最後に、イヤミスじゃないです。