熊手かき

読書好きの日常

せんせいありがと!

 たっくん、この頃言葉がザクザク出てくる。1年前、わたしはたっくんの言葉が出てこないのをすごく心配していました。1歳半検診で言葉が遅いことを指摘されたんです。だからすぐに発達相談をお願いした。言葉以外は成長通りと言われても納得できなくて。毎日実況中継しながらお風呂に入ったりもした。保育園の園長先生に「2歳児クラスに入ってからおしゃべりし始めた子もいますから」と言ってもらって、それを願って毎日過ごしていました。姪っ子も言葉が遅いって言われたけどすごく話す子に育ってる。だから大丈夫って唱えたりもした。でも、びっくりするくらいおしゃべり上手になりました。去年の担任の先生にも「たっくん、本当にお話し上手になりましたね。会話のやり取りできますね」と言われて心の底から頷いた。あの日の自分に伝えたい。心配しないでいいよと。

 

 そんな本日のお話。たっくんたち6人ほどがカートに乗せられてお散歩に出かけました。たっくんが11キロだから単純計算で66キロの大荷物。上り坂で先生も「流石に重いな」と思いながら押してくれていたそうです。たっくんは先頭で景色を楽しんでいたらしい。乗ってる方は楽チンだよね。坂を上って「着いた!」と思った瞬間にたっくんが「せんせい、ありがと!」と先生のところまで来て言ったそうです。なんか嬉しいの半分、そんなに必死な顔してたかな半分だったらしいのですが、でもやっぱり嬉しかったですと言われました。先生頑張るよって。たっくんがちゃんとわかってありがとうって言ったのかはわかりません。でも、きちんと伝えてくれたことがわたしも嬉しくて。たっくんがどんどん成長して、1人の人間になっていくのがわかって本当に嬉しいし、しあわせ。だから、この頃前より1人の人間としてお話しすることも多くなってきました。「ちゃんと目を見てお話ししよう」と伝えたりしてます。まだわからないですけどね。

 

 今日、たっくんぐずって遅刻になるから半休にしました。お昼を母親と食べることになって。スーパーの中を小さな赤ちゃんを連れているママさんがたくさん。「あんな時もあったね」って話をしている時に母親に「あんな時の方が良かった?」と聞かれたので即答で「今がいい」と言いました。小さいけどちゃんとお話ができる今の時期の方がずっと楽しい。たっくんには優しい心を持った子であってほしいな。