熊手かき

読書好きの日常

5年経過

 うちの母親、乳がんで手術後5年経ちました。今日は5年目の検査結果をお話しするということで、わたしも休んで聞きに行く。で、結果は問題なし。ただ、他の場所に腫瘍がある可能性もあるからCTを年末にとるそうです。良かったね。母親が芸能人の話とか聞いてナイーブになってますと先生に言ったら、そうですよね〜とあっさり。大丈夫だからね〜と後押し。人それぞれ、病院それぞれだからと。すごく良く患者の声を聞く先生で、だからそのぶん時間もかかって。でも、そんな先生だからこそ安心もできる。「安心して年が越せるといいね〜」と言った先生。本当にそうなるといいな〜。

 

 うちの母親はもう少しで余命宣告されるほど、腫瘍が大きかった。なので、乳房とリンパの切除を行いました。切除後も抗がん剤放射線治療と通い続けてようやっと安心できる時期に来た。もちろん、新しいガンが出て来てもおかしくない年なので、アレですが。

 わたしの知り合いの方は若くして乳がん発症しました。乳房切除を勧められたけれど、踏ん切りがつかなくて、たくさんの病院を回って温存療法をしてくれる病院を探し出したらしい。別の知り合いは若い時に直腸ガンになって、人工肛門を勧められたけれど「なら死んだほうがいい」と言い切って最小単位の切除を行なって長い間転移と闘ったそうな。何が正しいかなんてない。自分が後悔しない治療をするだけなんだと今は思います。先端医療とかたくさんあるけど、患者の周りは色々思うけど、本人が決めることなんだなって思う。うちの親の場合1番良かったのはネットの情報を取り入れなかったことだと思います。全く使い方がわからない人なんです。本も読まないから情報を得るのはテレビと新聞だけ。最初はヤキモキしたけど、うちの親にはこれが1番良かったんだ。心配性だからネットなんて見たら気持ちで負けちゃいそう。その典型がお義父さんです。本をたくさん読んで自分の状態を客観的に把握して、ちょっとだけ弱気になってた。状態が急に悪くなって急に旅立ちました。たちの悪い肺がんだったんですけどね。

 

 うちの父親前立腺がんで腫瘍マーカー上がったり下がったりだし、がんって意外と身近な病気だなって思います。がんだと話すと「実は…」っていう人何気に多いですよね。1人でもたくさんの人がサバイバーとなりますように。