熊手かき

読書好きの日常

恋の始まりは「犬神家の一族」

今週のお題「恋バナ」

 旦那との話。きっかけは3.11でした。旦那のうぬぼれから会話が始まり、地元で有名なホットケーキ屋さんで初めて二人で話した。それまでの間にラブレターまがいのメールをもらっていたりしたので初デートみたいなものだったんです。会社からホットケーキ屋さんに行くまでの間、緊張すると思うでしょう?ところがどっこい、緊張なんか一ミリもせずずっと熱い話を続けていたんです。きっかけは何だったか忘れてしまいましたが、延々と話していたことは忘れもしない「犬神家の一族」!しかも最初の映画版の話。ドキドキするどころか同士ですよ。おかげでその日のうちに急速に仲良くなってその日のうちに「彼氏がいないなら立候補しようかな」発言まで飛び出す始末。ドキドキもへったくれもない。

 でも、同士では終わらなかった。ホットケーキ屋で終わりにしづらくてご飯を食べたんです。そこで余震に襲われました。怖くて震えていたら対面に座っていた旦那が隣に来てくれる。「大丈夫、大丈夫」と言ってくれて肩に手を回す。初日なのにここまでくる?っていろんな意味でドキドキ。

 旦那とはその次の食事会で付き合うことになり、そこから3か月後にはプロポーズされたので劇的な何かもなく結婚してしまう。ドキドキは付き合ってないけれど付き合うのがほぼ確実な雰囲気だったからこの時だけで終わってしまいました。でも、今でも忘れてないのが初めて手をつないだとき。あったかいな~ってすごく安心したこと。恋ってドキドキが必ずあるわけじゃない。ふんわりあったかい時間も恋なんですよ。そういう意味ではずっとあったかい時間だったし、今もそうだしで結婚しても恋はしているのかもしれません。とはいっても、今はガルガル期で旦那はあったかさを感じていないようです。寒風吹き荒れる冬があるからあったかい春がありがたいんだよ。と、旦那に言ってあげたい。

 ちなみに、ドキドキするはずのプロポーズは旦那が一人で締めの言葉みたいなことを話し始めて「え、このままいくとプロポーズになるけどいいのかな?」というハラハラ感だけで終わってしまいましたとさ。