熊手かき

読書好きの日常

視覚に訴えるもの「砂の塔」

 菅野美穂さん主演のドラマ「砂の塔」見ました。女のマウンティング自体は特に何も思いませんが、というか、ありふれている部分ですが、子供がいなくなる恐怖は見ていてゾッとしました。ネグレスト、パチンコ中毒、浮気。この辺りは大丈夫ですが、果たして自分が母親としてちゃんとできているのか?と考えたら胸を張れない。他の男性と秘密の共有なんて私にはできないのでそこは安心ですが。

 母親になって思ったこと。自分の行動が子供に直結してしまうということ。お世話しなければ生きられないし、大きくなっても目を離せなかったり、筋の通らない行動をすると子どもも迷ってしまう。自分がしっかりと立っていないと子どもが立てない。わたしがママ友とうまくやらないと子どもも孤立してしまう。「子どもの人生は子どものもの」をモットーに育てようと思ったけれど、意外とそれは難しい。このドラマを見るとそれが迫って来てなお恐怖です。

 今たっくんはまだ自分の気持ちを表に出しきれない。というか、そこまで考えられないだろうし。姪っ子の運動会やランドセルを買った話を聞くとたっくんの今後が楽しみで仕方ない。思い出が積み上がれば積み上がるほど、失った時の悲しみは底しれなく深くなる。どうしてもうつ伏せで寝たがるたっくんをそのままにしているけれど、呼吸が止まったらどうしようという恐怖は拭えない。表に返せばいいだけの話ですが、すぐにうつ伏せに戻るんです。たった5ヶ月半一緒にいただけでいなくなることにこんなに恐怖を覚えるならば、作中の年齢になった時、どれほどの思いをするのか全く想像できない。死にたくなるほどの苦しみなのだろうか?想像したくないな。

 これからまた子どもが拐われるのか?菅野美穂家のそらちゃんは無事でいられるのか?このドラマ、これからが楽しみです。あと、松嶋菜々子さんが前クールのドラマと感じが180度違うのでそこも楽しみ。