熊手かき

読書好きの日常

視覚に訴えるもの 「ミレニアム2 火と戯れる女」

 スウェーデン版というか、それしかないんでしたか、2は。観てみました。リスベットの謎がほぼ解明された話でしたね。以前よりも女性っぽくなったリスベットは前のただ何をするかわからない強いだけの女よりずっと魅力的になっていた気がします。自分の人生に抗う女。少女の頃のリスベットのままだったんですね。強くはなっても中身は変わらない。だからこそのあの外見というか。強がっていただけなのかもしれない。「友達でいてくれてありがとう」とミカエルに送ったメッセージが本当の彼女なんだろうな。

 ただ、若干いろんなものを詰め込みすぎてた気がするんですよね。人身売買の下りはミカエルがこの流れに組み込まれるためには必要だけど、リスベットの方には全く関係がない。無駄死に2人って気がしてそこがうーんというか。もちろんこの事件があったからリスベットも動き出さざるを得なかったし、そこは流れ的にはおかしくないんだけど。モヤモヤする。人身売買側の話はスルーされてるしね。私にはすっと落ちてこなかった。だからつまらないとかじゃないですけど、導入の割に残酷な気がしただけです、ちょっとだけ。