熊手かき

読書好きの日常

書を読むということ 「イタリア人はピッツァ一切れでも盛り上がれる」

 読了。読んでて楽しい本でした。私にとって安心感溢れる本というか。私は話し合いの場で沈黙されるのが嫌いだ。馬鹿にしてるのか無視してるのかわからないから。旦那は喧嘩中は言葉の整理に時間がかかるのでだんまりする時間が長い。だから今は彼の言葉を待つこともできるようになったが、結婚してすぐは更に怒り心頭。ふざけるなと怒りまくってた。これ、イタリアでは当然みたいです。無言はあなたの意見に同意しますよか、無視すること。非常に失礼にあたるとのこと。なんだ、私間違ってないじゃん。他にもあった。喧嘩はしても後にはひかないとか、人と違う意見でも別に相手を貶めないとか。そういうこともあるのね〜で流すのがイタリア人流。人間関係楽そうでいいな。

 もう1つ印象的だったのは、イタリアでは大流行がほとんどないということ。自分は自分のお国柄なので、日本のようにみんな同じ服、映画、歌に飛びつくことはしない。自分に似合うかどうかが大切なのでブランドなんてどうでもいいし、「どこのブランド?なんて失礼!」の発言はとても自由で素敵。ただ、その分自分をきちんと知っていなきゃいけないのはありますよね。まぁ、イタリア人は小さい時から自分の良いところを褒められて育てられるからそれが出来るのかも。日本は欠点ばかり指摘されるから中々これが難しい。だからこそ、私は自分の子供には美点7割欠点3割指摘で接しようと思ってます。

 もちろんいいところだけじゃない。ストのある交通機関の困った話や、自分の気持ちに素直なために起こるトラブルもこの本にはたくさん載っています。それでもイタリア人は自由で楽しそう。そして他人にも親切。助け合いの精神が上手く回っているからこそなのかな。クリスマス、教会で行われる施しの話は少しだけ日本に近い気がしました。

 人と同じことを嫌がって、話し合いが好きで、喧嘩も引きずらない。人と違う意見で何が悪いの?という自分にはホッとさせてくれる本でした。ただ、人見知りなのでイタリア人のように喋れません。南欧と日本のハイブリッドみたいになれたら素敵だな〜。

 

イタリア人はピッツァ一切れでも盛り上がれる ローマ発 人生を100%楽しむ生き方

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