熊手かき

読書好きの日常

そして切ない恋愛したかった話

 私はあんまり切ない恋をしてこなかった。好きです!と言われたらとりあえず付き合う。だって、付き合ってみないとわからないし。私は恋愛に興味がないわけじゃないけど、妄想しないわけじゃないけど自分からは好きになることが少ない。好きと言われて意識しだすタイプ。だから、女の子に告白されてたらどうなっていたかわからない。普通に付き合ってみないとわからないしって付き合いそうな気もする。トランスジェンダーの人が相手でも同じ態度になる気がする。旦那にもそんな危うさあるよね〜と言われるし。まぁ、それはさておき。

 旦那は切ない恋をしてきたタイプ。失恋を何年も引きずったりもしてた。結婚したかった人と距離を置かれる→別れるもやったし、せっかく両思いになったと思ったらすぐさよならを言われるもやった。だから、切ない話をねだって話してもらう。

 私にしてみればなんでそこで少しでも会いたいと言わなかったの?とか話をしなかったのとか色々思っちゃうけど、そこでそういう行動に出られたら切なくないのかもしれないなとは思った。私はそれをやってしまう。3分だって時間が取れたら会いに行く。だって、会いたいんだもん。そう考えてたら自分には切ない恋愛がなかなか訪れなかっただけな気がしてきた。何度恋愛しても切なくなかったかもしれないと。

 旦那ともすぐに週末同棲。別に改札前で一目見てバイバイでも構わないから駅に行きたい!くらい言った気もする。旦那にとっては楽な相手だったろうなって思う。めんどくさくはあったかもしれないけど。もうそんな切ない気持ちにはなれない。暖かな幸せがあるだけだ。人生、多分何割かは損してるな。