熊手かき

読書好きの日常

結婚したけど理想のステップあったさ!

 まとめサイトで年下と結婚したい71ステップが今ネットで話題になってると知る。さわりだけ読んでみた。この妄想なら私もいける!つか、この妄想を引き寄せられるなら私も引き寄せたかったわ!

 私はバタイユの「眼球譚」を読んでいる。そしたらすっと「その本好きならこの本もどうぞ。面白いですよ」と本を差し出す青年。差し出される本なんてなんでもいい。「僕もその本何回も読んでます」とはにかみ笑顔で声をかけてくる。とりあえずその日は本を借りてさよなら。後日感想を言いあおうという約束は忘れない。借りた本を読んでみたら面白い。再会の日、今度は私が本を紹介しようと思って持って行ったら「あ、その本も面白いよね!」ってテンションが上がる青年。よ、読んでやがる。

 話してるとどう考えても向こうの方が読書家。結局紹介された本を読んでそのことを話すという日々。それに引け目を感じてると、「感想が独特で面白いから楽しいし全然気にしないで。それに勧めた本嬉しそうに読んでくれるしね」と微笑まれる。あー、惚れてまう。ありがとう、バタイユ、私、幸せになります。

 って妄想してたさ!引き寄せられなかったけどね。引き寄せたのは最初の映画版犬神家の一族の話で盛り上がった年下男子だったけどね。バタイユなんて全然知らないし、本読めないしな。でも、私が乱歩の映画ですごいのありますよって「恐怖奇形人間」を進めて買わせたけど引かなかった。土方巽の話ししても笑って聞いてくれた。これはこれでいい引き寄せなんでしょうね。