熊手かき

読書好きの日常

久しぶりにブックオフ

 独身時代。私の楽しみはブックオフで古い本を探すことだった。絶版本を100円の棚から見つけだすことが楽しかった。次に楽しいのは通常の棚から絶版版や手に入りにくい本を手に入れること。五反田に会社があった時、ビニール袋2袋に山盛り入った文庫本を家まで持って帰った。何時間も何回も棚を見回して、今は知られていない作家の本を探すのが大好きだった。佐々木丸美とか円地文子とか赤江瀑とか。とにかく古くて綺麗な本を手にとってあらすじ読んで気になったら買って。気に入ったらその作家の本を探すようになる。それはそれは楽しい時間だった。

 

 結婚してから旦那に言われたこと。「ブックオフは汚い」新古品は嫌いだそうで。絶版本を買うのはいいけどそれ以外はブックオフで買わないでほしい。だからというわけでもないけど、本探しの日々はなくなった。あのワクワクする時間は消えてしまった。が、がだ。旦那とお金の使い方についての話し合いの最中、私は口走ってしまった。「ブックオフの発掘が私のストレスをどれだけ軽減していたのか」と。100円の本を探す旅が、探し出した喜びがどれだけわたしを幸せにしたかを。そしたら旦那が「数百円で無駄遣いが減るなら毎週金曜にお金あげるから行っておいで」と言ってくれるではないか!もちろん絶版本メイン!と念押しはされたけれど。嬉しい、本当に嬉しい。

 

 で、先週324円もらったんだけど実際はいけないよ。たっくんは連れて行けないからなおさら難しい。結局本日、2週間分のお買い物をしてきました。久しぶりに行ったブックオフは驚くくらい知らない名前が増えていてびっくりした。しかも私の知ってる名前が減ってる。こんなにも代替わりしちゃったんだ、少しさみしい。明らかに絶版してそうな本はあんまりない。新古品が多い。実家近くのブックオフだったのですが、場所が変わってなんだか落ち着かないし。昔は邪魔なくらい品出ししていた店員もいなくて。落ち目って本当なんだな。でも、ブックオフはわたしみたいに古い本好きにはたまらない場所なんだよな。なくなるとさみしいな。本当は週3冊のお金なので6冊しか買わないつもりだったのですが、1冊自腹を出すことにして7冊買いました。新古品も含まれてます。ごめんなさい。でも楽しかった。

 

 たっくんは旦那実家に行きました。可愛がられたんだろうな。