熊手かき

読書好きの日常

書を読むということ「女、今日も仕事をする」

 出会いはコスメキッチン。奥の棚の更に上の方。地味においてある本。見つけてくれた人だけに買ってもらえればいいよとでも言うのかのようにそっとおいてあった本。「「ワークライフバランス」「自己実現」「バリキャリ」… どれもピンとこない女性たちへ」と書かれた帯文に心惹かれ購入した本です。

 

 オーガニックハーブ商品を売っている会社の社長さんが書いた本です。「女、仕事する」「女、母になる」「女、仕事をつくる」「女、クビになる」「女、会社を動かす」「女の仕事、七カ条」「女、社長になる」「女、ずっと仕事する」の8章からなるエッセイ。バリキャリだった著者が男女不平等に不満を持ち、転職。2年後に妊娠し母になり…。著者はそこから子どもとの時間を大切にする選択をします。産後うつ寸前までいった著者の体験談は「わかるよ〜」と頷いてしまいました。子供が大きくなってから再就職し、仕事のやり方を変えていった著者。彼女の仕事のやり方は女性ならではで、バリキャリより柔らかな仕事のスタンス。衝突しないことを基本に必要なら黙って社長の添削作業を行ったりします。わたしは昔の彼女のようにはっきり物申しちゃうタイプなので、凄く参考になりました。

 

 その後も女性ならではの視点、母親ならではのポイントを押さえたやり方で仕事をしていきます。わたしには少々女性的すぎるように思います。元々が男性的な仕事の仕方をするタイプだからでしょうか?でも、だからこそ新しい風になってくれました。七カ条は特に参考になる。時たま読み返して忘れないようにしようと思いました。こんな風に片一方だけにならなくていいんだと。ワーママはとかくどっちも!になりやすいけれど、融合させるのもアリなんだなってしみじみ思う。育児と仕事の融合。まさしくそんな感じ。不思議な感覚です。これは読んだ人にしかわからないと思うので、ワーママの皆さんにはぜひ一度読んでみてほしいかな。で、感想を聞かせてほしい。あなたは彼女をどう思いますかと。たくさんの人に手にとってもらえるといいな。

 

女、今日も仕事する

女、今日も仕事する