熊手かき

読書好きの日常

視覚に訴えるもの「ハイスクール・ミュージカル」

 かなり前、午後ローで見た時は憧れ満載だった。

主人公とヒロインの出会い方、そしてあの歌。

まだ学生だったわたしはアメリカでは

大晦日にあんなイベントがあるのか!と

衝撃を受けたし心底羨ましかった。

 

 「ハイスクール・ミュージカル」はディズニーチャンネル

作成されたTV映画です。

大晦日、トロイはパーティーで

ガブリエラという少女と歌を歌うことになる。

初めて会った2人だが、息がぴったりのデュエット。

連絡をすると約束した2人だが、

休み中に連絡を取ることはできなかった。

休み明け、トロイのクラスに転校生が来た。

その子こそガブリエラだった。

再会を喜ぶ2人。

学校では冬のミュージカルのオーディションが

開かれることになっていた。

2人はオーディションに惹かれるものの、

それぞれの居場所と全く違う世界に迷うのだったが…。

 

 青春映画だ。もう直球ストレート。

友達に理解してもらえるか不安になったり、

親の期待に応えようと頑張ったり。

でも、この映画の登場人物は素直だ。

そう、すれたところが全くない。

行き違いになった主人公とヒロインは

本音を話すことで仲が元に戻るし、

バスケ部員たちは主人公が落ち込んで

スランプに陥れば、彼のありのままを受け入れる。

なんて素直な子供たち。

なんて分かりやすい映画。

エルサにあんなに自分を否定させたのと

同じディズニー映画とは思えない。

登場人物全員アナのような映画。

ありのままでいることの、

自分の思いのままでいることの大切さが

全編溢れかえっています。

これくらいの方がいいのかもしれない。

誰も不幸にならず、皆が笑顔でいられる。

そんな映画があってもいいのかもしれない。

そんな気分になりました。

 

 今のわたしは主人公たちよりその親目線になる。

トロイのお父さんの最後の言葉は

親の願いですよね。

でも、子どもはその願いを重圧にとってしまったりする。

難しいなって思いました。

トロイのお父さんはバスケ以外をするトロイを

きちんと見に来てくれた。

それはお父さんにとってトロイの新しい一面を見、

知る良い機会になった。

お互いにとってこんなに幸せなことはないですよね。

 

 この映画、高校生になったたっくんに見せてあげたい。

どんなことでも夢見ることは間違いじゃない。

そう思える1本になる気がします。

あと、友達に願望を押し付けないということを

学べることにもなるのかな?

親も子も2世代で何も考えずに楽しめる映画です。