熊手かき

読書好きの日常

何を見て何を感じているんだろう

 たっくんはこのごろ左手を挙げて真剣に何かを見ている。多分手を見ているんだと思うんだけれど、その仕草はまるで変身のポーズやジュワッチのポーズみたい。スピーカーにして母親としゃべっているとニコって笑ってしゃべりだしたり。わかっているんだかいないんだか…。抱っこしてもあっちに向いてみたりこっちに向いてみたり。じっとしていないからガンガン鎖骨にぶち当たってくる。痛いです、ただでさえ重いのに。

 あらぬ方向を見てにっこり笑っているたっくんを見ていると、彼には世界がどう感じられるんだろうってすごく不思議になって。まだぼんやりとしか見えなくて、まだはっきりと何かを把握することもできなくて。なんとなく吹いている風や照りつける光が快だったり不快だったり。なんというか、凄くシンプルな感情しかないはずなのに、何もない方向で笑っているのって恐ろしいというか。さっきも出かける準備をしているわたしとたっくんの目がガッツリあって。準備の続きをしようと思ったら泣き始める。絶対見えてるだろう!って思ってしまう。赤ちゃんの視線を感じると、そこになんの感情もない分怖かったりしますよね。