熊手かき

読書好きの日常

視覚に訴えるもの 「アンダーワールド 覚醒」

 「アンダーワールド」シリーズ最終章でした。これって、さらに続けるつもりあったんでしょうか。そんな感じの終わり方でした。でも、前回の話で終わらせてもよかったかな〜と個人的には思いました。

 人間がヴァンパイアとライカンの存在に気付き始めた。2種族が表に出てきたからだ。セリーンとマイケルは逃亡を企てるがある組織に被験体として捕まってしまう。冷凍保存から目覚めたセリーンは自分が12年もの間眠っていたことを知って愕然とする。マイケルを探すセリーン。だが、マイケルだと思い助け出したのは自分の娘だった。ライカンに狙われる娘。以前より遥かに強くなっているライカン。セリーンは娘をライカンに奪われてしまうのだった…。

 何故いきなり人間との交戦が始まったのかいまいち急すぎて腑に落ちませんでした。1作目でたしかに2種族は人間を巻き込んだけれど、それまでは隠れていたはずなのに。そう考えると展開が早すぎて納得いかない。博士?は息子が犠牲になったと言っていたので、息子を救うために研究に手を染めたのでしょうが、セリーンとマイケルの存在を何故知りえたのかも謎のまま。急に始まって急に終わった気がして残念です。

 これまでがムードの良い作品だったので、急に「バイオハザード」化したみたいでもったいない。そして途中でやめちゃったし。なんか最後にして後味悪いです。やっぱり、この話はなかった方が綺麗に終わったのかもしれません。本当に残念。テンポはいいし、単品だったらもっとよかったな。