熊手かき

読書好きの日常

視覚に訴えるもの 「アンダーワールド:エボリューション」

 「アンダーワールド」2作目です。ヴァンパイアとライカンが生まれたきっかけの話というか、1作目の裏話的要素満載の作品でした。ペンダントの謎、セリーンだけが生き残った謎が解明されます。

 セリーンはクレイヴンの裏切りを長老の1人マーカスに伝えようと仲間の元に戻ろうとするが、マーカスはライカンの血液で混血種として蘇っていた。クレイヴンをその罪から殺し、やって来たセリーンにビクターの死は自業自得だと説くマーカス。彼はヴァンパイアの始祖だった。ライカンの始祖は彼の双子の兄弟ウィリアム。マーカスは監禁されたウィリアムを助け出すため、セリーンの血液に眠る地図を求め彼女を付け狙うのだった。なんとか難を逃れたセリーンとマイケル。マーカスを止められる人物がいると知り、彼の元に急ぐのだが…。

 2話にして正式な完結をみたという感じです。マイケルの復活劇は若干のご都合主義かな〜とも思いましたが、セリーン1人ではとても太刀打ちできないからまぁ、仕方ないのでしょう。でも、ヴァンパイアになったマーカスよりお父さんの方が強いという設定はよくわからない。生命力という点では不老不死を獲得したのだから強いとは思うけど、混血種として復活したマーカスを倒せる理由がいまいちピンとこなかった。あくまで父親は人間ですから。

 そういう意味で、セリーンがマーカスより強いというのもきちんと腑に落ちない。彼女もいわゆる混血種になったから?でも、彼女の場合はライカンじゃないんですよ。生命力の勝利ってなんかな〜。スポ根みたいで納得できないな。知識の差で勝つとかなら納得いきますよ。そりゃ、長く生きてる方が蓄積されているものは多いから。でも今回は…う〜ん。面白くないわけじゃないけどスッとしませんでした。

 この終わり方で、3はどういう話なんだろう。ちょっと気になります。